もうこれ以上言いたくないけれど・・・「暑い」。
連日の猛暑日、茹ですぎたうどんのように“でろでろ”になりながら交流の場つくりのために物件探しの旅へ。
URには「
チャレンジ・スペース」という、団地の空き店舗で新たに店舗経営をする人に対して開店から6ヶ月間無料で貸してくれるという支援制度がある。
実際に利用する人も多く、駅から近い物件など良い条件のものはなかなか出ない。団地の店舗は内庭に面していることも多く、不特定多数を相手にする商売よりも、地元に密着した商法が必要とされる。
もし良い条件であれば・・・と埼玉県内の物件を見に行ったが、「食」に関する店を開きたいのに隣がレストランだったり総菜屋だったりと、残念ながら要件に合わなかった。

団地は頻繁にNHKなどで特集されているように「インフラの老朽化」「高齢化」など課題を抱えるところが多い。一方で、課題解決のための取り組みも盛んなのだ。
例えば、大東文化大学が地域住民などと協力して推進している「
高島平再生プロジェクト」の拠点として先日「コミュニティ・カフェサンク」が高島平団地内にオープンした。また、空き店舗に「お助け屋」を作り、高齢者の買い物や日曜大工の代行サービスを提供する活動もある。
団地、商店街、住宅街・・・様々な選択肢に迷う中、江東区北砂にある「ナチュラル系&エスニック服と、生活雑貨のお店『
結』」を見学してきた。
『結』の経営者である神野さんは、CBSが運営を委託されているインキュベーション施設「
ネスト赤羽」の卒業生。1年経った店の経営状況が気になる永沢お父さんに連れられて、CBSスタッフでお邪魔した。
都営新宿線大島駅から徒歩で15分の「北砂五丁目団地」にある店は、「木にふれて日曜大工やりたい人集まれ!」のかけ声の元に人員を集めて作ったナチュラルな内装。手作り感が店の雰囲気にあっていた。
エスニック柄の洋服や雑貨、また神野さん自信がベジタリアンなことから、ベジタリアン向けの食材が並んでいる。

夏休みだったのか、自転車に乗った子どもたちが店の前を通るたびに、神野さんに手を振っていく。
「なつかれちゃってねぇ。お母さんが帰るの遅くなるから『結』で待ってなさいって言ってた〜なんて集まってきたりするんですよ」
先日は子どもたちが通う小学校の授業参観にまで行ったそうだ。
「団地というか下町はね、よそ者がくると遠くから見守っているんですよ。あいつは何だってね・・・ここも1年経ってから「よく1年間もったな〜」なんて、ふらりと差し入れしてくれたりする人が増えて・・・それからは色んな面で助けてくれるんですよ。」
そうして話している間にも、団地のおばちゃんたちが買い物にやってくる。
「最初は自分の好きなものを売りたかった、でもそれじゃあダメなんだなって、ここにはここのやり方があって、それが段々と解ってきました」

おばちゃんと楽しそうに話す神野さんを見て、ハッとする。
団地、商店街、住宅街のメリット・デメリット。
そんな表を頭に作っていたけれど、果たしてそんなものあるのだろうか?
「人情に厚い」は「面倒くさい」や「有り難い」になる。「駅から離れている」は「人通りが少ない」や「隠れ家的」になる。今まで自分の勝手な尺度で良い悪いを判断していたけれど、要は、自分が描く「場」のコンセプトに合っているかどうかの条件だけであって、「団地、商店街、住宅街のメリット・デメリット」なんて存在しないんだなぁ・・・と。
そんな当たり前のことに気付いた鈍くさいわたし。
そして、やっぱり「場」を描ききれていなかったことを再認識。
色々な場面で小さい尺度が時々邪魔をする。
物件に限らず、「メリット・デメリット」何てどこにも無いんだろうな。
なんてあーだこーだと考えているうちに、目立つのが嫌いで「控えめな服装」を常日頃心がけている筈のさとっぺちゃん(CBSスタッフ)が小花柄のノースリーブシャツを手に取っている。

それにつられて、白いインド綿(いつも派手なのでたまには控えめに)の洋服とフェアトレードのコーヒー豆を購入。
「これに着替えて帰りたいね〜」と西日を浴びながら(この日36度)団地を後にした。

フラットな気持ちを忘れちゃだめだ〜!と再確認した一日。
※ぎっくり腰ならぬ、ぎっくり背中になりました・・・。熱中症、熱射病、急なぎっくりにお気を付けください。
クワハラ
*******************************************************
「地域いきいきプロジェクト」
http://www.cb-s.net/iki_iki/お問い合せ:
iki_iki@cb-s.net当プロジェクトは
NPO法人コミュニティビジネスサポートセンターが運営しています。
*******************************************************